債務整理
債務整理
任意整理を検討していて情報を調べている方のなかには、「自分は任意整理をする意味があるのだろうか」「任意整理をしたあとに後悔することはないか」といった不安や疑問を感じる方もいるでしょう。
任意整理は、適切に状況を考慮して利用することで借金返済の負担を軽くできる、有効な債務整理です。
「任意整理は意味ない」「任意整理をしなければよかった」といった事態にならないためにも、任意整理について正しい知識をつけることが重要となります。
この記事では、任意整理が意味ないとされるケースについて具体的に解説し、どうしたらこの状態を回避できるのか、注意点も紹介しています。
この記事を読むことで、任意整理についてより理解を深められ、「任意整理をしなければよかった」と後悔する事態を回避することにつなげられるでしょう。
任意整理を検討しているという方は、ぜひ参考にしてください。
目次
任意整理とは、お金を貸している側(債権者)と利息の軽減やカットに加え、返済期間や返済額を交渉する手続きです。
ここでポイントは、借金の元金(借り入れたお金の額)が減額になるような交渉がメインではないという点です。
※任意整理の手続きのなかで過払金が発生していた場合、過払金返還請求をおこなうことで元金が減額される場合はあります。
そのため、任意整理を選んで成功するには、任意整理後も元金を支払い続ける収入や計画があることが大切です。
佐藤司法書士事務所の任意整理については、任意整理 | 佐藤司法書士事務所【債務整理・借金相談 福岡市】のページをご覧ください。
任意整理は意味ない・しなければよかったと後悔している方々は、具体的にどのような理由で後悔しているのでしょうか。
具体的な事例について、SNSやYahoo!知恵袋で上がっていた声や体験談を下記に一部ご紹介します。
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インターネット上では上記のような理由から、任意整理をしなければよかった・後悔しているという声があがっていました。
なぜしなければよかったと感じているのか、それぞれの原因を解説していきます。
任意整理をすると、ほとんどの場合完済してからも5年間は新規でクレジットカードを作れません。
また、現在使用しているクレジットカードも利用できなくなります。
そのため、日常生活に支障が出るとして任意整理をしないほうが良かったと思う人が多いです。
任意整理とクレジットカードの関係については以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
任意整理中クレジットカードは作れる?和解後はどう?作れたケースや注意点も解説
任意整理をすることで、スマートフォンを分割購入できなくなります。
スマートフォンは非常に便利で必要不可欠なものですが、購入するとなると高価なものが多いですよね。
そのため、任意整理後に手持ちのスマートフォンが故障し、新しく買いたくても分割購入をできず生活に支障が出る方も少なくありません。
関連記事:任意整理中にスマホ(携帯)分割払いは可能?審査に通った事例も解説
任意整理をすると、新たな借入をできなくなります。
これは、債権者が任意整理をした人に対して「計画通りに返済がおこなわれない可能性が高い」と判断をするためです。
また、1度任意整理を実施した金融機関にグループ会社がある場合、そのグループ会社からの借入もできなくなる可能性があります。
任意整理は債権者との和解によって進行します。
しかし、全ての債権者が和解に応じるわけではなく、任意整理に応じないことを罰する法律はありません。
債権者から任意整理に応じてもらえない要因としては、以下のようなものがあります。
任意整理の専門家に相談をしていれば、事前に「任意整理に応じてもらえない可能性のある債権者」を教えてもらえることがあるので、相談してみてください。
任意整理で返済が軽減される場合もありますが、立てられた返済計画のもと、金銭的な負担は続きます。
そして、収入に対して返済額が大きいと、せっかく任意整理をしたのに結局生活が苦しくなってしまう方も少なくないです。
「任意整理をしても意味ない・しなければよかった」と感じるのには、いくつかの原因があります。
ここでは、以下6つの原因を紹介します。
任意整理は返済の軽減を目指し手続きがおこなわれますが、それでも返済が苦しい・目処が立っていない場合は、「任意整理しても意味がなかった」と感じるでしょう。
特に、元金の額が大きすぎて借金を3〜5年以内に完済できる目処がたたない場合は、任意整理をしても意味がない可能性が高いです。
このようなケースでは、逆に任意整理をすることで返済期間が短くなり、月々の支払額が増えてしまうリスクがあります。
たとえば300万円の借金があった場合、元金のみであれば月約3万円を払い続けて8年後に完済できます。
この300万円を任意整理し、3年で完済する場合は月に約8万円、5年で完済する場合は月に5万円払わなければならないという訳です。
このように返済期限を考慮したときに、完済の目処がたたない・逆に生活が苦しくなるような場合は任意整理をしても意味ない・しなければよかったと後悔してしまうリスクがあります。
借金をしてから一度も返済せず任意整理をしようとした場合、そもそも債権者が交渉に応じてくれない・和解できないことで意味がないと感じることがあります。
任意整理の交渉では、お金を借りている側(債務者)の返済能力や意思があるかどうかも重視されるためです。
そのため、一度も返済をしていない・返済期間が短い場合は、返済能力や意思が無いと判断されます。
この状況で任意整理しても失敗に終わる可能性が高く、意味がありません。
少なくとも、6ヶ月以上は返済をしている実績が必要でしょう。
任意整理は利息のカットが主な成果であるため、もともと利息が低い借金を任意整理してもあまり効果を感じられないリスクが高いです。
借金のなかでも住宅ローンやカーローンを任意整理したいと考えている方もいるでしょう。
住宅ローンやカーローンは金利が0.5〜2%程度でもともと低いため、任意整理の効果を感じることは難しいです。
長期間返済をしていない状態で債権者が裁判所に訴え、差押さえにあってしまうと任意整理をしても意味がありません。
債権者が差押さえできるような状態になると、お金を借りている人の給料や財産で借金を回収できます。
そのため、任意整理に債権者は応じる必要がなくなるのです。
任意整理で借金問題を解決したい場合は、債権者から訴えられたり、差し押さえにあったりする前に手続きを始めるのが鉄則です。
司法書士や弁護士に依頼をすれば、誰に頼んでも任意整理が成功するという訳ではありません。
司法書士や弁護士は業務が多岐にわたるため、なかには債務整理の事案を積極的に請け負っていない専門家もいます。
そのような専門家に依頼をした場合、経験や知識が不足しているために交渉がうまくいかない・和解できない場合もあるのです。
司法書士や弁護士に依頼をする場合は、債務整理に力を入れている・経験や知識が豊富な専門家を選ぶようにしましょう。
借入額が少ない場合、任意整理をする必要がなかったと後悔することがあります。
これは、任意整理をした結果、弁護士や司法書士に依頼した金額のほうが高くつく可能性が高いためです。
借入額が少額であれば、任意整理によってカットできる利息も少なくなるため、状況によっては自力で返済する方が賢明な場合もあります。
では、任意整理で後悔しないためにはどうすればいいのでしょうか。
ここでは、任意整理しなければよかったと後悔しないために注意する点・できることを5つご紹介します。
保証人付きの借金を任意整理すると、保証人へ一括で借金を請求されてしまいます。
任意整理の事情を保証人が知らなかった場合、迷惑をかける可能性があるので十分に注意してください。
任意整理では債務整理する借金を選べるため、保証人付きの借金は避けて債務整理するのが無難です。
どうしても保証人付きの借金を任意整理したい場合は、保証人に前もって相談し今後の流れについて決めることをおすすめします。
任意整理の手続きをおこなうと、いわゆる「ブラックリスト」に登録されるため、ブラックリストに登録されるデメリットについて理解しておくべきです。
たとえば、ブラックリストに登録されている間は、クレジットカードの新規作成はできません。
クレジットカード会社は、申し込みがあった際に個人の信用情報を確認し「返済能力があるかどうか」を判断しているため、事故情報があると返済能力を疑われてしまうためです。
また、任意整理前に作成済みのクレジットカードがあっても、ブラックリストに登録されることで利用をできなくなります。
ブラックリストに登録されることでどのような影響があるのかは、以下の記事で詳しく解説しているのであわせてご覧ください。
任意整理とブラックリストの関係とは?いつ登録され何年で消える?
任意整理をすれば、交渉で必ず和解できるとは限りません。
和解するうえでの前提として、返済できる能力や意思があることを債権者に認識してもらうことが大切です。
そこで、弁護士や司法書士といった専門家へ任意整理を依頼することで、素人では門前払いをくらってしまうようなケースでも交渉にこぎづけてくれるケースがあります。
これらも考慮したうえで、任意整理が適切か・専門家への依頼が必要かを判断できるとより良いでしょう。
司法書士や弁護士に依頼をすれば、誰に頼んでも任意整理が成功するという訳ではありません。
司法書士や弁護士は業務が多岐にわたるため、なかには債務整理の事案を積極的に請け負っていない専門家もいます。
そのような専門家に依頼をした場合、経験や知識が不足しているために、交渉がうまくいかない・和解できない場合もあるのです。
司法書士や弁護士に依頼をする場合は、債務整理に力を入れている・経験や知識が豊富にある専門家を選ぶようにしましょう。
任意整理後の生活設計を立てることは重要です。
どの程度の収入で、どのように返済していくのか、事前に計画を立てましょう。
「任意整理しても意味がなかったとき」や「任意整理をしても意味がなさそうなとき」は、別の選択肢を検討するのが賢明です。
今回は、別の選択肢として以下の2点を解説します。
具体的に解説します。
以下のような状況の場合、個人再生を選ぶことで任意整理より借金返済の問題を解決しやすくなる可能性が高いです。
個人再生は、裁判所を介して手続きをおこない借金の総額を原則5分の1まで減額し、3〜5年以内で完済を目指す手続きです。
任意整理と違い元金部分も含めて借金が大幅に減るうえ、自己破産と違って一定の条件を満たせば持ち家や車などの財産を手放さずに済みます。
佐藤司法書士事務所の個人再生については、個人再生 | 佐藤司法書士事務所【債務整理・借金相談 福岡市】のページをご覧ください。
「収入が安定していない、または無収入である」
このような場合は、任意整理も個人再生も難しい可能性が高いため、自己破産を選ぶのが賢明でしょう。
自己破産は、裁判所を介して手続きをおこない、借金の支払いを免除してもらう手続きです(税金や罰金などの支払い義務がある非免責債権は除きます)。
自己破産をすると、「財産をすべて手放さなくてはいけないのでは?」と不安になられる方もいると思います。
これは誤解なので安心してください。
自己破産をする場合、一定の財産は借金返済のために差し押さえられるものの、99万円以下の現金と、20万円以下の価値と判断された財産は手元に残すことが可能です。
佐藤司法書士事務所の自己破産については、自己破産 | 佐藤司法書士事務所【債務整理・借金相談 福岡市】のページをご覧ください。
任意整理は、正しく進めればメリットも多いです。
主に、以下5つのメリットが存在します。
任意整理を行うと、債権者からの取り立てが一時的に停止します。
債権者が任意整理の受任通知を受け取った段階で、不要な取り立てをしてはならないということが法律で決まっているからです。
これにより、精神的な安定を得られますし、取り立てられているという事実を家族や友人に知られるリスクもなくなります。
任意整理をすると、それ以降に発生する利息を減額・もしくは免除されます。
利息の返済で苦しみ、本来返済すべき借金を減らせないという方は一定数いらっしゃいます。
そのような方にとっては、任意整理が大きなメリットです。
任意整理を専門家に依頼することで、借金問題に1人で悩む必要がなくなります。
借金を抱えている方は、周囲の誰にも相談できず、最適な方法を選択できないことが多いです。
そこで、専門家から適切なアドバイスを受けられれば、適切な解決策を見つけられ悩みから解放される近道となるでしょう。
任意整理では、どの債権者と交渉するかを自由に選択できます。
たとえば保証人付きの借入があったとき、その借入を債務整理の対象としてしまうと保証人に迷惑がかかるでしょう。
そこで任意整理では、保証人付きの借入を対象から除外することが可能なため、柔軟に債務整理を進行できます。
任意整理は、個人再生や自己破産と比べて手続き費用が安い傾向にあります。
そのため、任意整理は債務整理のなかでも特に利用者が多いです。
これは任意整理の大きなメリットといえます。
任意整理を検討している場合は、まず自分1人で決断して手続きを始める前に、司法書士や弁護士といった債務整理の専門家へ相談してみることをおすすめします。
債務整理の専門家へ相談することで、意味のない任意整理となるリスクを大幅に下げられるためです。
そればかりではなく、自分1人では思いつかなかった解決策や任意整理以外の適切な対処法を教えてもらえることもあります。
福岡市博多区にある佐藤司法書士事務所では、まずご依頼者様のお悩みをじっくりお伺いし、できる限りご希望に沿った解決策を提案するように心がけております。
「任意整理をすべきか悩んでいる」
「自分には任意整理が適しているかわからない」
このようにお悩みの方は、お気軽に佐藤司法書士事務所へご相談ください。
コラム監修者